このトピック「家庭のゴミ分別」は
財団法人 日本経済研究所の月刊誌 「日経研月報 2002年6月号」
「ドイツ環境レポート第6回」として掲載された記事に加筆したものです。

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カーシェアリング
〜都市交通の未来をデザインする〜

カーシェアリング・カールスルーエは今年で発足7年目、加入者2300人。市の人口27万人と比べて多いのか少ないのか、読者の皆さんはどう思われるだろう。ドイツ人の知り合いにカーシェアリングの話をしたら「自家用車無しでどうやって生活するの?」と逆に問われたことがある。そんな車王国ドイツでカーシェアリングの存在にどんな意味があるのか。今回はカーシェアリングを軸にして都市交通のあり方を考えてみたい。

<目次 >

1. ドイツのマイカー事情
2. カーシェアリングの利用
3. 次世代の都市交通
4. 取材協力

 

 
1. ドイツのマイカー事情

◆ 自家用車1人1台の時代?

「マイカー無しでどうやって生活するの?」と言った友人(女性、70歳)は、市の中央広場から車で20分の郊外に住んでいる。トラムを利用することもできるが、その場合は最寄の停留所から家まで徒歩で10分ほどかかる。足腰の丈夫な彼女にとって問題ない距離だが、夜の一人歩きは危ないのでトラムは利用しないそうだ。また、いつも利用する大型スーパーまでは車で10分ほどかかるし、荷物のことを考えても車無しの生活は考えられない。ちなみに75歳のご主人はカーマニアで、別の高級車を持っているから2人暮らしで車が2台。

彼女にカーシェアリングの利用を考えた事があるか聞いてみた。「カーシェアリングは、何かの事情で自家用車を持てなくなった場合の最後の選択肢。自家用車が無いと用事があって急に使いたい時困るでしょ。日頃から不安感を持って生活するのが一番嫌いなこと。駅から自宅近くまで小型バスが走るようになったので試しに使ってみたけど、これはなかなかいいね。運行時刻をいつも気にしなければならないけど、車を運転できなくなったらこのバスを利用することになると思う。」

市街地(中央広場からトラムで10分)の一戸建てに住む別の友人(女性、70歳)。彼女も車を所有し、同居(2世帯住宅)する息子さんも車を持っているからこちらも2人暮らしで車が2台。知日派の彼女と話していて「日本の割り箸生産のために森林が破壊されている!」と言われたことがあるが、乗用車一人1台の生活スタイルには問題ないのだろうか? 彼女の家はトラムの停留所まで歩いて5分と立地条件は抜群だ。それでも、出かけることが多い活動的な彼女にとって自家用車無しの生活など考えられない。2年ほど前に車で事故を起こしてしまった彼女だが、まだまだ運転をあきらめるつもりは無いようだ。

ドイツの人口は約8200万人で自動車免許の所有者は約5000万人。乗用車の登録台数は4200万台だから、状況は「乗用車一家に1台」ではなく「1.2人に1台」である。現在のドイツ社会と市民生活は好むと好まざるとにかかわらず、車を利用することを前提として設計されている。特に、郊外や田舎に居住する場合、自家用車は生活に必要不可欠な存在だ。ドイツは紛れもない車社会であり今後もそうあり続けることが大前提である。本誌3月号「トラムと車が共存する社会」でカールスルーエの先進的な近距離都市交通システムをご紹介したし、他の街でも様々な試みが行われている。しかし、ドイツが目指すのは決して単純な「自家用車の無い社会」ではなく「無駄な車利用の少ない社会 」である。
 

写真1.1. アオトバーン5号線

車王国ドイツの象徴アオトバーン(Autobahn)。5号線は南西ドイツを南北に走る国際的な主要交通路である。平日1日の交通量は約13万台。


◆ 都市の駐車場

車に関してドイツの都市が抱える問題は、排気ガスによる大気汚染・交通渋滞・駐車場不足など、程度の差はあれ日本の都市と変わらない。カールスルーエ市が都市計画の中で進めていることの一つは、不必要な車の市街中心地乗り入れ規制である。一方通行や車両通行禁止区域を徐々に広げて市中心部へ車で乗り入れることを「不便」にする一方、市街中心部を囲む環状線を整備する。そしてトラムやバスの公共交通サービスを充実させ、自転車道も積極的に整備しながら、車を使わ無い方が「便利で経済的」になるトータルな近距離都市交通システムを構築していく(パーク&ライドが例)。しっかりとした長期展望のもと、そういった「+」と「−」バランスのとり方がなかなか絶妙である。

まず写真で都市の駐車場の状況を見ていきたい。
 

写真1.2. 市街地の駐車場

市街中心部にある古い集合住宅の駐車場。住宅の裏庭部分に車、自転車の駐車スペースが作られているが、これだけのスペースがあるのは恵まれている方。新しく集合住宅を作る場合は地下駐車場にすることが多い。 

写真1.3. 市街地の裏通り

この通りには、通り沿いの住民だけが自家用車を駐車できる。一見すると「すさまじい路上駐車」だが、許可書があれば違法ではない。特に古い住宅は駐車場が少ないので、こうするより方法が無い。写真は日曜の昼に撮ったものだが、常時、同様に混んでいる。見通しが悪いので子供の飛び出しなどに注意が必要。 

写真1.4. 駐車許可証

この通りに住む住民だけが取得できる駐車許可証(料金は年間30ユーロ)。非常に安いと感じるが、屋根はないし盗難やいたずらに対してほとんど無防備なので、保険料も割高になる。(1ユーロ≒120円) 

写真1.5. 有料駐車場

市街中心部にある道路沿いの有料駐車スペース。しかし、こういった道路沿いの有料駐車スペースに空きを見つけるのは至難の業。駐車スペースにはほぼ必ず障害者専用のスペースが設けられている(要許可証)。

写真1.6. 駐車券販売機

有料駐車スペースには必ずこのような発券機が設置されている。料金は20分0.5ユーロ、40分1.0ユーロ、60分1.5ユーロで最長2時間まで。

写真1.7. 市街中心部の駐車場標示板

市街中心部に駐車したい場合は、こういった標示板を頼りに空き駐車場を探す。電光掲示板(上)はデパートの駐車場だが、日曜日なので駐車場自体が「閉」。電光掲示板(下)は公共駐車場で「空有り」。道路沿いの有料駐車スペースより地下駐車場や立体駐車場のほうが空きが多い。

写真1.8. 公共地下駐車場入り口

写真1.7. の標示板にある公共地下駐車場の入り口。約0.5ヘクタールの公園地下に420台分の駐車スペースがある。料金は1時間毎1.5ユーロ、24時間18ユーロ。

写真1.9. 地下駐車場内

写真1.8. の地下駐車場内。写真では明るく見えるが、肉眼ではかなり暗く感じる。薄暗くてちょっと不気味な雰囲気は日本の駐車場と同様。カメラによる監視が行われているが、特に夜は危ないので1人では利用しないという女性が多い。


 
2. カーシェアリングの利用

◆ 利用方法

ドイツには全国カーシェアリング協会(Bundesverbandes Carscharing:bcs)があり、カーシェアリング・カールスルーエもこの協会に加盟している。全国カーシェアリング協会はそれまで競争関係にあった2組織が合併して98年に生まれた全国組織であり、市民への普及活動や政府への働きかけを行っている。協会に加盟している全国各地の組織は70で、計200の街と地域で活動している。各カーシェアリング組織の運営形態には株式会社、有限会社、組合など様々あるが、カーシェアリング・カールスルーエは有限会社である(以後、カーシェアリング・カールスルーエをカーシェアリングKAと略記する)。カーシェアリングKAは96年に車2台・加入者20人で始まり、現在は所有台数153台・加入者数2300人にまで成長した。カーシェアリングKA代表のブロマート(Blomert)氏は、カーシェアリング発祥の地スイスに刺激を受けて活動を始めたそうである。

カーシェアリングKAを利用したい人は申し込み時に入会費を払い、毎月、協会費、車の種類と利用量によって決まる料金を払う。この料金にはガソリン代、保険料、駐車場代、車両の維持管理費、新しい車両の購入費、電話予約サービスの費用、人件費をはじめとする有限会社の運営費などが含まれる。

表2.1. カーシェアリングKAの入会費

  加入者本人 加入者のパートナー¹ 会社² 団体
出資金
(退会時に返却)
400³ 200 400 400
カギの保証金
(退会時に返却)
300 100 300 300
入会費 50 50 50 50
月会費 5 2 10 10
注1)例えば夫婦の一方が加入した場合、パートナー料金を払えば他方も利用(車を運転)できる。
注2)会社や団体で加入し、構成員が利用することも可能。
注3)金額の単位はすべてユーロ

表2.2. 料金体系¹

  利用時間で決まる料金² 走行距離で決まる料金(1kmあたり)³
  毎1時間⁴ 24時間 週末⁵ 1週間 100kmまで 101kmから
小型車⁶ 1.40 20 40 110 0.19 0.14
中型車 1.65 22 44 120 0.19 0.14
ワゴン車 1.85 23 46 130 0.20 0.15
注1)金額の単位はすべてユーロ。
注2)利用ごとに、時間で決まる料金と走行距離で決まる料金の両方を払う。
注3)短い距離ほど割高に設定。
注4)0〜7時はすべてのクラスの料金が安く設定されている(0.50ユーロ)。
注5)金曜日17時〜月曜日7時まで
注6)表には車のクラスを3種類しか載せていないが、他に5種類ある。

写真2.1. カーシェアリング事務所

カールスルーエの地図でカーシェアリングの普及状況を説明するブロマート代表。丸印がカーシェアリングの車の配置場所。

写真2.2. カーシェアリングの駐車場

市街地にあるカーシェアリングの駐車場。9台分のスペースがあり、このとき(平日午後3時)は4台が利用中で5台が駐車してあった。カーシェアリングKAが駐車場を所有しているわけではなく、公共駐車場、私営駐車場、企業の駐車場などを利用している。写真は公共駐車場。

写真2.3. カーシェアリングKAのロゴ

ドアと車体後部にカーシェアリングのロゴが書かれている。平均すると、各車両が一日一回使われる計算。

 
◆ カーシェアリング利用の様子

今回、郊外の住宅に住み、カーシェアリングKAを利用しているプァフ夫妻(子供3人)の買い物の様子を取材させていただいた。ご主人は自転車で通勤しているし、自宅から路面電車の停留所までは歩いて5分程度なので、特に自家用車が無くても困らないそうだ。しかし食料品や飲料品のまとめ買いや旅行のためにどうしても車が必要になるので、そういったときにカーシェアリングを利用している(利用はだいたい週に1回程度)。
 

写真2.4. 飲料品を買うファフさん夫妻

飲料品はこのようにケースで買うのが一般的。車無しでは無理な買い物だ。

車を利用したい場合は電話で予約を入れるが、電話予約の専門業者に業務を委託しているので、予約は年中24時間可能である。平日はほとんどいつでも利用可能な車があるが、特に週末は利用希望者が多いので早め(2、3日前)に予約した方がいい。

さて、カーシェアリングKAの所有する車(計153台)はどのようにして市内各地域に配置されるのだろう。自宅近くの駐車場に配置されていれば便利だし、そうでなければ利用のたび遠くへトラムか自転車で取りにいかなければならない。これに関しては基準があり、その地域で17人以上の加入者がいれば車を1台置けることになっている。市街地で利用者が多ければ写真2.2.のように、まとめて9台配置されるし、ファフさんの住む地域のように利用者が比較的少なければ1台だけになる。ファフさんがカーシェアリングを利用し始めた頃は、その地域の加入者がまだ少なかったので、利用したいときにはご主人がトラムで車を取りにいき、利用後はまた車を元の配置場所へ置きに行き、トラムで自宅へ戻ってきた。聞くだけでも疲れる話だが、こういった仕事はもちろんパパの仕事である。
 

写真2.5. 利用者ノートに記帳

利用した日付・時間・走行距離・不具合の有無・ガソリンを入れた場合はその料金を記入。月ごとに月会費と利用料金の請求書が郵送されてくる。各利用者が給油したガソリンの代金は年度末に払い戻される。

写真2.6. チャイルドシート

車にはチャイルドシートが一つ備え付けられている。ファフさん一家には小さな子供が3人いるので、他の2つは自分で購入しなければならない。

ファフさんの住む地域の加入者で、自家用車を所有していないのは2家族のみ。他の家族は自家用車が少なくとも1台あるのだが、どういう理由でカーシェアリングを利用しているのか、いくつか例を挙げてみる。

例1:
「ご主人は毎日自家用車で通勤。奥さんはトラムで通勤しているが、時々、車が必要になる。しかし2台目の車を買うのは経済的に難しいし、いつも必要なわけでもない。そんな時にカーシェアリングが便利。」

例2:
「週末の旅行や休暇の長距離旅行をするとき、車内スペースに余裕のあるバンを借りると快適。」

もし通勤などで毎日のように車を使う必要があるならば、カーシェアリングを利用するより自家用車を所有する方が経済的である。だいたい、1週間に1、2回程度の利用ならばカーシェアリングの方が割安になる。例1や2のような利用方法は自家用車とレンタカーの中間といったところだが「カーシェアリングは住民が共同で利用する自家用車」と表現できそうだ。ファフさん夫妻の希望は地域に5人家族でも余裕で使える2台目(バン)を置いてもらうことだが、そのためにはさらに加入者を増やす必要がある。

 

 
3. 次世代の都市交通

◆ 環境住宅地のカーシェアリング

筆者がよく取材に行く市内の環境住宅地にもカーシェアリングがあるが、これはカーシェアリングKAとは別の組織である。住宅地の13世帯が共同で1台の車を管理運営する「プライベートなカーシェアリング」で、日本製の小型車を利用している。「日本車は、なにより故障が少ないのがいい」と代表のゲルツィッヒさん。カーシェアリングKAと違い、法人で運営しているわけではないので、車の所有者は便宜上ゲルツィッヒさんになっており、保険や税金も彼が払っている。車の利用方法としてはちょっとした買い物など短距離が主で、宿泊が必要な旅行などには利用しないそうだ。

利用13世帯の中で自家用車を持たないのは「環境住宅の中でも筋金入りの1家族だけ」とゲルツィッヒさん。他の11家族は自家用車1台、残る1家族は2台所有している。「環境住宅に住むのだから、自家用車の所有数がもっと少なくてもいいのでは?」と聞いてみたところ、帰ってきた答えは「夫婦は普通両方が免許を持っているし、子供が大きくなれば子供も免許を持つことになる。夫婦と子供の計4人が免許所有者で自家用車が1台だけなら、それ自体がかなり環境に配慮した生活である!」。夫婦共働きが一般的なドイツでは、郊外に住んで通勤距離が長くなると、確かに夫婦それぞれ車が必要となる。

表3.1. 料金体系¹

  走行距離で決まる料金(1kmあたり)³
  10kmまで 11kmから
小型車⁶ 0.30 0.15
月会費 2.00
注1)金額の単位はすべてユーロ。
注2)利用ごとに、走行距離で決まる料金のみ払う。
注3)短い距離ほど割高に設定。

表3.1.は、表2.1.や表2.2.と比較すると実にシンプルである。カーシェアリングKAと異なり、会社の維持管理費、電話予約システムの料金などが全く必要ないから、トータルの利用料金はかなり割安になる。この経済性が魅力だが、車が1種類しかないので大きい車を利用したいときはカーシェアリングKAのほうが便利。ゲルツィッヒさんに「今の車が故障などで廃車になったら?」と尋ねたところ、「適当な車(安い小型車)が見つかればそれを使うかもしれないし、カーシェアリングKAを利用するかもしれない。でもその時になってみないとわからない。」そうである。


◆ カーシェアリングは自家用車2台目の代わり?

筆者が日本にいた頃持っていたカーシェアリングイメージは、自家用車を持たない代わりにカーシェアリングを利用する、いわば「脱自家用車の主役」。しかし、ドイツで利用者の話を聞くと必ずしもそうではなく、2台目(人によっては3台目)を買う替わりに利用している人が多い。なるほど無駄な車の所有に替わる、実に有効な方法といえる。そう思ってブロマート氏に「カーシェアリングの主な利用の仕方は、自家用車2台目の代わりですか?」と尋ねたところ、「いいえ、加入者の約8割は自家用車を1台も所有していません」。

カーシェアリングKAの所有する自動車の配置状況(写真2.1. 参照)を見ると、市街中心部が高密度になっていることがわかる。例えば、写真2.2. のカーシェアリングの駐車場には9台もの車が配置されているが、これはその周辺の加入者が非常に多いからである。

市街中心部は乗用車の駐車場を確保することが難しいし、トラムを中心とする公共交通網も整備されている。通勤するのに自転車あるいはトラムを利用できるのであれば、あえて自家用車を所有する必要が無い。また、利用者密度が高い分だけカーシェアリングの車も高密度に配置されるので、比較的自由に利用できる。それとは対照的に、郊外に住む人は通勤に車が必要となることが多い。このように、市街中心部と郊外ではカーシェアリングの利用形態が大きく異なる。


◆ 目標は20%

近い将来、カーシェアリングはドイツの都市交通をドラスティックに変える存在になり得るのか?

これまで自家用車を使っていた人が所有をやめるには、様々な物理的・精神的な障害がある。たとえ1週間に1度しか利用しない場合でも、いつでも好きなように利用できる便利さと自由さ。豊かな生活の象徴“車”を所有することによる満足感。また「生活には車が無ければならない」という先入観もあるだろう。ある種の人々にとっては「ステータスの象徴」でもあるから、それをあきらめるのに抵抗を感じる市民も多い。

全国カーシェアリング協会が目標としている加入者数は人口の20%。ちなみにカーシェアリングKAの加入者数は1年で約0.1%ずつ増えているので、1年後は市の人口の0.9%、2年後は1.0%程度になると予想されている。自家用車の所有に執着せず「必要なときに自由に使えれば十分」と考える市民はまだまだいるから、カーシェアリングの利用者数は今後も伸びていくはずだ。20%まではかなり遠い道のりだが、数%まで増えることができれば社会に対してかなり大きな影響力を持つようになるだろう。

都市交通の枠組みの中でカーシェアリングの果たす役割を考えるとき「自家用車 Vs. 公共交通・カーシェアリング」という視点からは、正しい全体像は見えてこない。今回の取材を通して浮かび上がってきたのは「公共交通(列車・トラム・バス、あるいは地下鉄)、自家用車、自転車がそれぞれの役割を分担しながら形作る都市交通の将来像」 である。ここに自転車が入っているのが面白いし、ドイツの特徴をよく表している。ドイツに暮らしていて感じるのは自転車が徒歩と乗り物の間にある第3の交通手段としてきちんと位置づけられていること。長い歴史を持つ自転車とトラム網、そして生まれて間もないカーシェアリングと新型のトラム車両。次世代の都市交通は、そういった新旧の交通手段が役割を補完し合いながら形成されていく。
 

写真3.1. パーク&ライドの標示板

市街中心からトラムで10分ほどの停留所。300台分のパーク&ライド駐車場(無料)がある。パーク&ライド駐車場にカーシェアリングの車を配置するなど、トラムとパークアンドライドKAは様々な部分で協力している。

写真3.2. 教会とトラム

古い教会と最新型のトラム。一見奇妙な取り合わせだが、街の風景としてとても自然である。

写真3.3. 市街地の自転車道

自転車は徒歩でも車でもない独立した交通手段の一つ。自転車道が発達し、よく整備されている。写真のように車道の間を自転車道が走ることもあるが、そういう箇所はわかりやすいように赤色く塗られている。

 

 
4. 取材協力

* カーシェアリング カールスルーエ(Stadtmobil Carsharing Karlsruhe)
     http://www.stadtmobil.de/start.html

* カールスルーエ市(Stadt Karlsruhe)
     http://www.karlsruhe.de/

* 全国カーシェアリング協会(Bundesverbandes Carscharing:bcs)
     http://www.carsharing.de/