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街の郊外や住宅地を歩いていると、市民農園がとても多いことに気がつきます。例えば、野球場ほどの敷地が100個くらいに区分けされ、それぞれの区画には芝生、花、野菜、サクランボの木などが植えられています。植えられているのは野菜ばかりではないので『市民農園』と訳すのは少し変です。ドイツ語では『Kleingarten(klein=小さい、Garten=庭)』と言うので、日本語読みで『クラインガルテン』と呼ぶことにします。クラインガルテンは19世紀半ばクラインガルテン運動を広めたDr.Schreberにちなんで『シュレーバーガルテン』とも呼ばれます。
クラインガルテンは『クラインガルテン協会』が管理し、希望者は協会員になって区画を借ります。ドイツで最初のクラインガルテン協会は1814年、北部の街カペルン(Kappeln)で生れました。その後1864年ライプツィヒで最初の『シュレーバーガルテン協会(クラインガルテン協会)』が作られ、ドイツ各地に広まっていきました。
当時、工場労働者の労働環境は非常に悪く、健康を害する人がたくさんいました。そういった人達に健康回復のための自然を提供することが運動の目的の一つでした。また、一般に当時の労働者は子供がたくさんいましたが経済的に豊かだったわけではありません。そういった子供たちが週末など、手軽に自然に触れられるようにすることもクラインガルテンの役割でした。
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線路わきのクラインガルテン
クラインガルテンの大きさはいろいろです。このクラインガルテンは一つ一つが小さ目で100平方メートルほど。小さな小屋(ラウベ=Laube)を建てるのが普通です。 |
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