|
1. 日本食レストランで高校生の食事会 市内の日本食レストラン「将軍」で行われた高校生の食事会に行ってきました。社会科で日本について勉強したフリードリッヒ高校の2年生が、最後の授業として日本食レストランで食事をすることにしたそうです。先生が街の独日協会に「日本のことを紹介してくれる日本人はいないか?」と問い合わせたのがきっかけで、私が参加することになりました。
授業では日本の経済、地理、社会などについて計10時間くらい勉強したそうです。特に東京について詳しく勉強したようなので知っていることを尋ねると、「東京はゴミ問題が深刻、道が狭い、空気が悪い」、「日本は津波や地震などの自然災害が多い」等の答えが返ってきました。新聞・雑誌記事などを主な題材にして勉強すると、このようにネガティブでセンセーショナルな部分がクローズアップされがちです。
さて、この日の参加者は先生も含めてまだ誰も日本へ行ったことが無いそうです。日本の中で行きたいところを聞いてみたら、TOKYO、HOKAIDO、KYUSHU、SHIKOKUなどの答えが返ってきました。高校に限らず、小学校や中学校でも多くのクラスが社会科のテーマで日本を取り上げています。私がこういった授業に参加するのはこれが2度目で、前回は小学校の社会科の授業でした。これは主観的な数字ですが、1年を通して20クラスに1クラスぐらいの割合で日本をテーマにした特集授業を行っていると思います。世界には百数十の国があるわけですから、ドイツから1万キロ以上離れた日本がこれだけの関心を持たれるのは驚くべきことです。 |
2. カルチャーセンターの茶道教室
外国に対する関心の高さは、その国の経済力と強い関連があります。日本の経済が好調だった頃、ドイツはまさに日本ブームでした。それでいくと、これからは中国ブームでしょうか。しかし、日本が経済的な強さを失ったにもかかわらず、まだこれだけの関心をもたれているのは非常に興味深いことです。ドイツ人の持つ日本のイメージは現状と開きがありますが「先端技術を持ちながらも伝統文化が残っている国」です。 ドイツにとっての東アジアは、距離だけでなく文化やメンタリティーの面でも非常に遠い存在です。情報を得ることも難しいですし、その量もあまり多くありません。他の東アジアの国々とドイツでは違いが大きすぎますが、エキゾチックでありながらも、かなりアメリカ化されている日本はドイツ人にとって「とっつきやすい国」なのかもしれません。 |
(C)Copyright 2000-2002 MATSUDA,Masahiro. All rights reserved. |