復活祭(Osterfest)

復活祭のウサギと卵

4月21日(金)から24日(月)まで、ドイツは復活祭の連休です。正確には土曜は普通の日なので、店は4時まで開いています。金曜のニュースでは、ニュールンベルク付近のアオトバーンで80キロ(!)の渋滞だと言ってました。 木曜は平日ですが、暦の上では『Gruendonnerstag(復活祭前木曜日)』。金曜は『Karfreitag(聖金曜日・キリストの受難の日を記念する)』と言います。

復活祭が近づいてくると、町中にニワトリ、卵、ウサギが現れます。卵は復活の象徴として分かりやすいですよね。しかしウサギは何のシンボル? 『Osterhase(復活祭のウサギ)』を辞書で引くと『復活祭の卵を産み、子供に持ってくるというウサギ』と書いてあります。卵を産むウサギ?! これだけではよくわからないので、ドイツ人の知り合い10人以上に聞いてみましたが、みごとなくらい誰も知りません。

ようやく見つけた“ウサギの謎を知る人”によれば、古いゲルマン神話とキリスト教の祭りが結びついたものだそうです。ゲルマン神話ではウサギは豊穣の象徴。ドイツは春になり、一斉に木が芽吹き、花も咲きます。そういう緑豊かな時期の祭りなのでいつからか“ウサギ”も復活祭のシンボルに仲間入りしたらしいです。ちなみにこれを説明してくれたのはカールスルーエに住む日本人(笑)。

ドイツ人の主な宗教はキリスト教ですが、教会の復活祭ミサに行くのはそのうちの2割くらいらしいです。家庭では子供がプレゼントをもらったり、卵に絵を描いたりして遊びます。

近所の教会
教会の中
鮮やかなステンドグラス
ワラの巨大なウサギ
ウサギの置き物@
ウサギの置き物A
卵の殻に手書きの絵@ 卵の殻に手書きの絵A
手書きの絵の説明
この卵の絵はオーストリアのシュティナッツという人口1500人の村のもの。代々、家ごとに独特の色と柄が受け継がれてきました。でも、その伝統も消えようとしています。今ではこうした絵を描けるのは3人のおばあさんだけにしまったそうです。
デパートのショーウィンドウ
ケーキ屋の店先
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