今回は郊外型の巨大ホームセンターをご紹介。このホームセンターはドイツを中心としてヨーロッパ各地に80のチェーン店があるそうです。この店舗は平屋で売場面積が16000�u、駐車場などを含めるとその倍の面積があります。

置いてある製品も店の造りも『いらないものは削り、必要なものをシンプルに！ そして安く！』。日本から視察にいらした方が「日本のホームセンターも、近い将来こうなるのだろう。」と言ってました。“過剰”な付加価値製品を作る企業にとっては苦しい時代になる！？

ホームセンターはドイツの住宅・建築・園芸に興味のある方にとってはとても面白いところ。店内を一巡すると日曜大工と園芸の盛んさがよくわかります。さて、“ドイツの住環境”について何が見えてくるでしょう？
 

巨大な売り場 売り場がこれだけ広いと、品物を探すのも大変。天井からぶら下がっているプレートに、各コーナーの商品が書いてあります。 棚の上にある商品を取りたいときは、高さ約4mのハシゴに登ります！

バスタブ 高さ数メートルの壁を覆い尽くすバスタブの数々！ 度肝を抜く陳列方法です。洗面台やトイレの便座のフタも同じように展示してありました。 バスタブの値段：700〜5400マルク

セメントから木材、ブロック、瓦、窓、扉、床暖房、電気器具…、家を建てるために必要なものは何でもそろいます。
ドイツの人は労働時間が短いので暇を持て余すのか、あるいは昔から好きだったのか？ とにかくドイツでは日曜大工と園芸がすごく盛んです。加えて人件費が高いという事情もあり、家を新築（あるいは改築）すると内装など自分でする人が多いようです。
 

材木 実際、友人のクラインガルテンでは協会員が日曜大工でコミュニティーハウスを建てました。また、ある友人は住宅を新築した際、屋根までは業者に作ってもらい、内装はすべて自分でやったそうです。 木材の値段（トウヒ−モミ 4000×80×100mm）：23マルク

図面通りに 自分の書いた図面通りに、木材を切ってもらうこともできます。 フォルクスワーゲンに長い角材を無理やり積み込み、天井から1，2m突き出したまま走る姿は豪快！？

各種パイプ パイプ、雨どい、ジョイントなどのコーナー。塩ビ製、銅製など様々な製品が並んでいます。 雨どいパイプ（銅製 200×10mm）：60マルク、（塩ビ製）：20マルク

シャワー さすがに、ユニットシャワーの取り付けには特別な技術が必要では？！ ユニットシャワーの値段：480〜2500マルク

水道の蛇口、シャワーのノズル 数十種類の蛇口やノズルが並んでいます。壮観！

カーペット 数十種類の中から好みのカーペットを選ぶことができます。ボタンを押すと“観覧車”のように、カーペットのロールが移動します。

カーペット 買いたいものが決まったら、好きな長さに切ります。写真下の白いのがカーペットカッター。カーペットの幅は4m。 カーペットの値段（1�u）：10〜34マルク

家ができたら次ぎは庭。新築の庭では多くの人が重いローラーを使った地ならし、そして芝生の種まきを自分でします。凝った人になると、池を掘ったり自動スプリンクラーを設置したり。もちろん、クラインガルテンで園芸を楽しむ人もホームセンターを利用します。
 

ハリネズミ ドイツではおなじみ、庭に置くハリネズミの置き物。 値段（大）：50マルク、（小）：35マルク

雨水タンク タンクの作りはいたって簡単。まるで“バケツ”みたいに並べて売られています。雨どいからの“配管工事”は自分でやります。 値段（ふた付き、300リットル）：30マルク

庭用の杭など 庭用の杭や柵など。木製が主流です。

園芸用ブロック このブロックを並べて中に土を敷き、花や木を植えることができます。斜面に積んでもいいし、縦に積んで壁のようにすることもできます。 値段（大16kg）：8マルク、（小9kg）：5マルク

芝刈機 庭の草刈りは、だいたいパパの仕事です。 とある知り合いのご夫婦（70代）。だんなさんは、ほとんど家事ができないんですが、芝刈りはちゃんとやってます。

日よけ 手動・電動、各種の日よけ。生地の柄も選ぶことができます。 日よけの値段（手動、250×200cm）：600マルクから

バーベキュー台 夏はバーベキューの季節。バーベキュー台はドイツの庭に無くてはならないものです。もっとも、この“バーベキュー文化”は戦後アメリカから来たものらしいです。 値段（大、57cm）：390マルク、（小、４７cm）：330マルク