ドイツは今、日本ブーム?

ドイツの街角で見かける日本とアジア
2000 作製

 
< もくじ >
日本レストランは大盛況
ドイツで茶道
文房具店の日本フェア

日本レストランは大盛況
ドイツは今、ひそかな日本ブームです。『SUSHI』『SUKIYAKI』はもう国際的に通用する言葉。年末、ベルリンのポツダム広場(ベルリンの壁が崩れたあと再開発されて、今はビジネス、ショッピング、アミューズメントの複合都市になっています。SONYビルがあることでも有名。)へ行った時も、大きな回転ずしはおおはやりでした。

食べ物だけでなく、日本庭園、盆栽、茶道、武道、和太鼓なども人気があります。日本がバブル景気に沸いた頃、ドイツに大きな日本ブームの波がやってきました。それが去った今はだいぶ落ち着いた感じですが、1999年9月からドイツで『日本年』が始まったこともあり、また小さなブームがやってきたようです。これまでの日本文化人気がただのブームだったのか、この先ドイツにしっかり根づくのか、まだはっきりとは分かりません。

友人の家の日本風庭園
私の友人Bさんも日本好きの一人。定年後、自宅に日本風庭園を造り、日本語と茶道も習っています。100%日本風でないのが面白いところ。和洋折衷と言えそうです。

ドイツで茶道
カールスルーエのカルチャーセンター(VHS)には茶道のクラスもあり、毎学期10人以上の生徒が集まります。茶道の生徒さんが一番困るのは正座。実は私も一緒に茶道を習っているのですが、10分もすると足がしびれてしまいます。生徒さんは体重の重い人が多いのでなおさら大変でしょう。こちらにはもともと正座する習慣が無いので、両手に物を持ったままだと立ちあがれない人もいます。

近くの町の博物館内にある茶室でお茶会
『博物館に茶室』というと変な感じですが、それはそれで理にかなってます。ドイツで茶室を建てて維持するのはとても大変で、街の援助が必要です。

公共のお金を使うとなると一般の人も見ることができなければなりません。ですから博物館の中に展示物の一つとして茶室を建てて、必要な時に使わせてもらっています。

茶室のわきの石庭
着物を着ているドイツ人女性は、茶道を習い始めて10年以上になります。着物姿がとても似合っていると思いませんか? 窓の外はドイツの町並みです。こういう構図に違和感を感じないから不思議です。


文房具店の日本フェア
カールスルーエで一番大きな文房具店では、改装したのを機に日本週間の催しをしています。毎週末、琴や尺八の演奏、生け花や盆栽の展示、すしやお茶の販売などで大盛況です。

文具店ですから、日本に関係のある文具や雑貨も置いてますがよく見るとほとんどは中国のもの。よほど知識がある人でなければ中国の漢字と、日本の漢字の見分けはつきません。デザインも我々にすれば全然違いますがこちらの人には同じように見えます。多くのドイツ人は、中国、韓国、日本などを一緒にし、まとめて『東洋の文化』と見ているところがあります。

文房具店のショーウインドウ
ドイツ人の持つ日本のイメージがよく現れています。人形が着ている打掛(うちかけ)や盆栽は売り物ではありません。並んでいる商品は『日本っぽいもの』であって『日本のもの』ではないのがミソ。
アルバイトでお茶を運んでいる
かわいい高校生
彼女のお母さんは日本人でお父さんはドイツ人。
ドイツ人も健康食品が大好きです。最近、緑茶も人気がでてきました。でも『苦い!』と言って砂糖を入れて飲む人もいます。日本茶を出すカフェもありますが、なんとミルクがついてくることも!
琴と尺八の演奏
琴を弾いているのは日本人、尺八を吹いているのはドイツ人です。

文具店の人がイメージして作った日本間(?)
なんかちょっと違いますが、それはまあご愛敬ということで。
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