◆ 執筆した記事・コラム・レポート・論文 ◆

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黒い森の人材育成 ー バーデン=ヴュルテンベルク州ツーリストアカデミー (2020年01月号)

   ドイツの観光保養地「黒い森」とアメリカの文豪ヘミングウェイとの間には特別な縁がある。1922年の夏、黒い森で体験したマス釣りやハイキングがよほど気に入ったらしく、当時新聞記者だった彼は、その体験を多くの記事にしている。これが黒い森を世界に知らしめるきっかけとなった。
 黒い森は今も体験型の観光を大切にしているが、一方で「ワンランク上の観光」という新しいコンセプトも打ち出している。今回は、質の高いサービスを生み出すための人材育成プログラム「ツーリストアカデミー」をレポートしたい。

ミュンヘンの交通革命 ー City2Shareの試み ー (2019年11月号)

   e-モビリティー(エレクトロモビリティー)、シェアリング、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)など都市交通の新たな技術やビジョンが提案されるなか、ドイツの都市はそれぞれの最適解を求め模索を続けている。渋滞、騒音、排気ガス、駐車スペース不足といった問題は未だに深刻で、バイエルンの州都ミュンヘン(人口約150万)にとっても、車で飽和した都市機能の改善は急務だ。

ドイツのブラインドサッカー ー 求められる社会のサポート ー  (2019年09月号)

   皆さんはブラインドサッカー(視覚障がい者5人制サッカー)を観戦したことがあるだろうか。フットサルを基に考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目でもある。視覚に頼らずドリブルしゴールを決めるというのはなかなか想像し難いが、実際に観てみるとスピード感があり、技巧的でしかも激しい。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け代表争いが白熱する今、ドイツのブラインドサッカー事情についてレポートしたい。

フランクフルト最新不動産事情 ー ブレグジットの足音 ー (2019年07月号)

   ここ数年、ドイツでは不動産価格の高騰が大きな社会問題になっている。中でも7大都市圏の状況は深刻で「庶民が住める住宅を!」の声に押され、政府は対策に躍起だ。
 経済都市フランクフルトもその一つ。ここはヨーロッパ経済の中心都市でもあり、イギリスのEU離脱問題「ブレグジット」の影響を受けやすいポジションにいる。
 今回は住宅不足とブレグジットの文脈から、経済都市フランクフルトの不動産事情を探ってみたい。

外国で迎える老後と介護 ー 文化の垣根を越えて ー (2019年05月号)

    誰もが迎える死、そして老い。外国で老後を迎え、さらに要介護となれば、国内とは別種の苦労がのしかかってくる。
 ドイツのNPO「デーヤック友の会(文化を配慮した介護 DeJaK-友の会)、以後デーヤック」は当地で老後を迎える日本人をサポートし、「情報提供」「介護支援」「ネットワーク作り」に取り組んでいる。今回は外国で迎える老後と介護について、同会の活動を参考に考えてみたい。

求む、後継者!ー 中小企業の事業承継サポート ー (2019年03月号)

   ドイツ経済の強さの秘密を探ると、中小企業の存在が必ず浮かび上がってくる。およそ350万の中小企業が1,600万の雇用を生み、国内企業の総売上の35%、輸出の17%を占めている。「隠れたチャンピオン」としてその名を世界に知られる中小企業も多い。
 ボンに本拠を置く中小企業研究所の予測によれば、2018〜22年までの5年間に約15万社が事業承継を行うが、全体として深刻な後継者不足に直面することはなさそうだ。しかし社会と経済が激しく変化している今日、決して承継問題を楽観視することはできない。

産業用ドローン ー そのポテンシャルと運用 ー (2019年01月号)

    急速な発展を続けるドローン(無人航空機)は、産業分野でも着実に活躍の場を広げている。それに伴い運用規則の整備も不可欠となるが、はたして実態はどうなのだろう。今回はドイツの風力発電の現場で活躍する産業用ドローンに注目し、その実情をレポートしたい。

EVシフトの夢と現実 ー EVトラックとEVバス ー (2018年11月号)

  トラックと列車のハイブリッド
 ドイツ南西部の主要高速道路「A5(アウトバーン5号線)」を走っていたときのこと、フランクフルト近郊で珍しい工事に出くわした。それは老朽化対策でも拡張工事でもなく、高速道路には縁のないはずの架線工事(写真1)だった。EU(欧州連合)は二酸化炭素と大気汚染物質の大幅な排出削減を各国に求めており、自動車産業の出した答えのひとつが、この“e-ハイウェイ”構想である。

フードバンク ー 飽食と貧困の間で ー (2018年09月号)

   ドイツで生産される食品の約4割、人口1人当たり年間81キロがゴミとして捨てられている。そこには、まだ食べられるにもかかわらず「見た目が悪い」「包装が傷んだ」といった理由から、流通段階で廃棄される食品も含まれる。その一方で、日々の食事に困る低所得者がいるのも事実。それなら小売店や企業に食品を寄付してもらい、困窮者に提供できないだろうか。こういったアイデアを基に、1967年、アメリカで世界最初のフードバンクが誕生した。

発電用風車のリサイクル ー 急がれる指針づくり ー (2018年07月号)

   ドイツ国内で稼動する約28,000基の発電用風車が、順次、更新時期を迎えようとしている(写真1)。ドイツの風力発電設備はEEG(再生可能エネルギー法)による20年間の売電価格保証という補助制度の枠内で稼動しており、その期間が終わればその先を決めなければならない。発電用風車は90年代後半から急激に数を増やしており、解体される設備はこれからうなぎ上りに増加する。しかし、大量の解体が目前に迫っているにもかかわらずリサイクルに関する公の指針はまだなく、手探り状態が続いているのが実情だ。

ユーロスターが繋ぐ未来 ー イギリスと大陸の微妙な距離感 ー (2018年05月号)

   先日、ロンドンからパリまで国際特急ユーロスターを利用した。1994年に開業したユーロスターは欧州統合の象徴的な存在であり、その位置付けはブレグジット(イギリスのEU離脱)をひかえた今も変わらないはずだ。
 ただし飛行機との競争が激しく、必ずしも思惑通りに旅客数が伸びていないのも事実。またブレグジットがどう影響するかは不透明で、その将来に影を落としている。

軍用跡地の新たなまちづくり ー ドイツ、バーデン・バーデン Cité地区 ー (2018年03月号)

  冷戦終結が転機
 ドイツにアメリカを中心とする外国の軍隊が駐屯している事実は、日本ではあまり知られていない。
終戦後、西ドイツに駐留を始めた連合軍は、その後の冷戦構造の中で、東に対峙するための軍隊へと性格を変えていった。NATO(北大西洋条約機構)の一員となり長らく防波堤の役割を果してきた西ドイツだが、1989年のベルリンの壁崩壊と冷戦終結が状況を一変させる。駐屯の必要が無くなった軍隊は本国へと引き上げ、それまで使用してきた軍用地が統一ドイツへ返還されることになった。…

若い感性で難民を支援 ー スイス・チューリッヒ ー (2018年01月号)

  肌で感じる難民の増加
  あくまでドイツに住む一市民としての主観だが、ここ2〜3年の間に、街で見かける難民の数が急増したように思う。駅の構内で立ち話するそういった若者達を見ながら、彼らが将来社会に適応できるのか、どのような仕事につけるのか、と考えずにはいられない。難民は社会という平均台の上で微妙なバランスを取りながら生活している。彼らが言葉を習得し社会の一員になれるかどうか、その鍵を握るのが定住支援の内容だ。…

新しいモビリティー社会の輪郭ー IAA2017 ー (2017年11月号)

   この9月、67回目となるIAA2017(フランクフルト国際モーターショー)が開催された。隔年開催される世界最大級のモーターショーに、今回は39カ国の約1,000社・団体が出展し、81万の来場者が訪れた。特に目を引いたのはEV(電動自動車)、AI(人工知能)技術と自動運転技術の比重の高さ。これらの技術が拓くモビリティー社会の未来像はまだはっきりしないが、自動車メーカーも部品メーカーも対応に余念がない。主催者であるドイツ自動車産業連盟によれば、計画中を含め、この先数年の間にドイツの自動車メーカーだけで150車種のEVを市場に送り出す予定だという。…

自転車ツーリズムとまちづくり(ボーデン湖) (2017年09月号)

   ドイツ、スイス、オーストリアの3国に囲まれたボーデン湖は、ヨーロッパ有数の観光・保養地として知られる。広さは琵琶湖より一回り小さい534㎢。美しい景観と史跡、湖畔に点在する宝石のような街や村が人々を魅了し、観光客は年間430万人を数える(宿泊者)。近年は特に健康志向と環境意識の高まりから、世代を問わない自転車ツーリズムの盛り上がりが著しい。この夏、琵琶湖で自転車利用促進に取り組む「輪の国びわ湖推進協議会」の藤本氏の視察に同行する機会を得た。自転車ツーリズムがまちづくりと地域振興にどう役立つのか、ボーデン湖を例に考察してみたい。…

ドイツの学習塾事情 (2017年07月号)

  公的支出と私費負担
 OECD(経済協力開発機構)が2016年に発表した加盟35ヶ国の教育状況の調査によると、日本はGDPに占める教育機関への公的支出の割合が3.2%(平均は4.5%)と極めて低く32位だった。公的支出の割合の低さは日本の課題として長年指摘されているところだ。一方で、子供1人あたりの日本の年間教育支出額は11,309ドルと、OECDの平均10,493ドルを上回っている。こういったデータから浮かび上がるのは「教育に対する支出は平均以上だが私費負担の割合が高く、家計に重い負担となっている」という日本の実態だ。…

日常に忍び寄るテロの影 (2017年05月号)

  荒れる欧州
 欧州ではこのところテロが頻発している。これまであまり事件が発生していなかった国を含め、広範囲で発生しているのが特徴だ。社会が急激に変化する中で、市民はいったいどのようにして安全な暮らしを守ればよいのだろうか。…

春の風物詩 - ドイツのカーニバル – (2017年03月号)

  春と呼ぶにはまだ肌寒いこの季節、カーニバル(謝肉祭)のパレードを控えたドイツは熱気に包まれている。世界的に有名なのはリオやベネチア、ドイツに詳しい方ならばケルンやデュッセルドルフのカーニバルをご存知だろうか。カーニバルには長い冬からの開放を祝うという性格に加え、常識をひっくり返す倒錯の祭りという特徴もある。…

犬を飼うなら - 動物保護センター – (2017年02月号)

  私が通うヨガ教室の経営者Cさんは大の犬好き。天寿を全うした中型犬に代わり、昨年1月にスペイン産の小型犬を飼い始めた。わざわざ取り寄せたのだからさぞ特別な犬かと思いきや、実は雑種の野良犬で、スペインの動物保護団体から譲り受けたものだった。いったいなぜ、そこまでしてこの犬を飼うことにしたのだろう。…

命に寄り添う - ドイツのホスピス – (2017年01月号)

  親しくしている70代半ばの知人が在宅ターミナルケア(終末期介護)を受けることになった。半年前に乳癌を手術し経過は良好と聞いていたのだが、残念ながら最近の検査で広く転移していると分かった。考慮の末、緩和ケアだけを受けながら自宅で暮らすことに決めたそうだ。今のところ心身共に安定しているのが救いで、地元のホスピスがサポートを始めている。

道の駅でにぎわい創出 - ドイツ・ベルクハウプテン – (2016年12月号)

  無数にある農産物直売所の中で、黒い森地方ベルクハウプテンのマークト・ショイネは特別な存在感を放っている。農産物の販売コーナー(写真)にレストランと喫茶店を併設し、屋外には子供の遊び場、情報コーナーには黒い森地方のパンフレットが並ぶ。販売する商品と使う食材は、もちろんほとんどが地元の産品で、充実した施設とグリーンツーリズムの情報発信が特徴だ。…

偏見との戦い - 欧州のイスラム社会 A – (2016年11月号)

  9月号に続き、欧州におけるイスラム社会のあり方について考えてみたい。
フランス、ベルギー、ドイツで相次ぐテロにより欧州社会とイスラム社会の軋轢の深さが浮き彫りになっているが、テロとイスラム教が強く関連付けられるようになったのはそれほど古い話ではなく、たかだかここ20、30年のことである。不幸にして最近の世界紛争はイスラム教国に集中しており、暴力的な宗教というイメージが根付いてしまった。…

ライン川の夏の楽しみ - スイス・バーゼル – (2016年10月号)

  とある夏の日、スイス・フランス・ドイツ3国国境の都市バーゼル(スイス)に架かる中央橋で、驚きの光景を目にした。幅200mはあるライン川の上流から、カラフルな浮き袋につかまった水着姿の人が流れてくるのだ。川や湖で泳ぐのが盛んな欧州でも、工業都市を流れる国際河川、しかも貨物船が行き来するような川で、これほど多くの人が泳ぐ姿は見たことがない(写真)。…

融和と同化 - 欧州のイスラム社会 @ – (2016年09月号)

  先ごろ、フランス南部のリゾート地で、一部自治体がイスラム教徒の女性用の水着「ブルキニ」を禁止し話題になった。これは髪と肌の露出を極力少なくした水着で、理由は「宗教を誇示するような着衣は混乱を招く」というもの。これが人権侵害ではないかと物議をかもしている。…

混迷の行方 - イギリスのEU離脱 – (2016年08月号)

  イギリスが国民投票でEU離脱を選択してから早や1ヶ月。その直後に起きた世界の混乱は、まさにパニックと呼べるものだった。冷却期間をおいた今、やっと皆が落ち着いてこの問題を考えられるようになったのではないだろうか。正直なところ、6月23日の投票以前、私は残留派が勝つと思っていた。メディアの予想で優位だったこともあるが、結局は多くの人が経済を優先し、理性的に投票すると思ったからだ。しかし、これは私の住むドイツから見た希望的観測に過ぎなかったようだ。

カジノのあるまちづくり - ドイツ バーデン・バーデン – (2016年07月号)

  ヨーロッパ有数の高級保養地として知られるバーデン・バーデン。バーデンはドイツ語で温泉を意味し、同時にフランス国境沿いに広がる地域の名称でもある。その名の通り古代ローマの時代から温泉が利用され、兵士の保養のために作られた浴場の遺跡が市街中心部に残っている。小さな温泉地が高級保養地へと変貌を遂げたのは、庶民に旅行が普及し始めた19世紀初めから中頃にかけてだった。…

ドローンが拓く未来 - 配送から人道支援まで – (2016年06月号)

  ここ数年、急速にドローン(無人航空機)の活躍する場が増えている。写真・ビデオの空撮はもちろん、配送サービスが実用に近づき、ラジコン感覚でレースを楽しむ趣味の利用も盛んだ。このように新たな産業の予感に満ちたドローンではあるが、一方で安全性や不正使用への懸念も強く、利用促進と規制のバランスをどうとるべきか、まだはっきり見通せないのが現状だ。…

ニッポン新発見 - ポップカルチャー誌 KONEKO(コネコ)– (2016年05月号)

  19世紀中頃に興った文化潮流「ジャポニズム」はヨーロッパの芸術界にとてつもない衝撃を与えた。ゴッホやモネが浮世絵をモチーフにした作品を数多く残していることからも影響の大きさがうかがえる。それから百数十年を経た今、ヨーロッパにおける日本文化の新たな主役になっているのがマンガやアニメを中心とするポップカルチャーだ。…

変革する車社会 - ITメッセ「セビット2016」 – (2016年04月号)

  目まぐるしく進むデジタル化と自動化は車社会をどのように変えようとしているのか。3月半ば、ドイツ・ハノーファーで開催された世界最大級のITメッセ「セビット(CeBIT)2016」でのパネルディスカッションを基に、近い将来訪れるであろう変革のシナリオを探ってみたい。…

民泊を楽しむ - パリ – (2016年03月号)

  毎年100万単位で訪日外国人観光客が増えるなか、宿泊施設の不足に対応するため、また空き家の有効活用、さらには地域活性化の視点から民泊が注目を集めている。その一方で、近隣住民とのトラブルや秩序のない普及を懸念する声が強いのも事実。今号ではパリのアパートメントを引き合いに、民泊先進国フランスの事情を探りながら民泊サービスのあり方を考えてみたい。

戦国時代の到来 - ドイツの電力自由化事情 – (2016年02月号)

  ドイツの電力自由化が本格的に始まったのは90年代後半のこと。今はどの世帯でも希望する電力会社と文字通り自由に契約できる。当然、既存の電力会社は顧客の繋ぎ止めに知恵を絞り、新規事業者を交えた競争が繰り広げられている。

街のオアシス -パリの小さな市民農園 – (2016年01月号)

  芸術の都、そして世界有数の観光都市として知られるパリ。この一ヶ月ほどは同時多発テロとCOP21の話題でよくメディアに登場してきたが、街を歩いてみると、思いのほか緑豊かなことに気付く。充実した公園、見事な街路樹、ふとした建物の庭、窓に飾られたプランターなど、積極的な緑地政策と緑を愛好する市民の気質がよく分かる。

パリが震えた日 - 無差別同時多発テロ – (2015年12月号)

  私が事件を知ったのは、最初のテロからおよそ3時間経った13日深夜0時頃だった。テレビのニュースが伝える内容は錯綜していたが、すでに20名を超える死者が確認され、フランス史上最悪のテロであることは明らかだった。パリは1月に風刺漫画週刊誌の本社襲撃をはじめとする一連のテロで17名の犠牲を出したばかり。テロの脅威に直面するパリの現状を取材するため、16日と17日の両日、現地を訪れた。

転落した巨人 - VW(フォルクスワーゲン)の排気ガス不正問題 – (2015年11月号)

  世界販売台数でトヨタと首位を競い、欧州新車販売の2割を占める最量販ブランドVW。ドイツの自動車産業を代表するVWのスキャンダルは、その内容と空前の規模から世界にショックを与えた。各種報道によれば排気ガス量を不正操作していたディーゼル車は世界で千百万台に達し、制裁金、賠償金、修理費用を合わせると数十兆円という天文学的な額になるかもしれない。

ヨーロッパ難民問題 - ドイツの受け入れは打算的? – (2015年10月号)

  ヨーロッパではこのところ、シリア難民の急増が波紋を呼んでいる。400万を超えるシリア難民は主にレバノン、ヨルダン、トルコへ避難しているが、その一部が大挙して西へ押し寄せてきた。ヨーロッパへの移動は文字通り命がけで、オーストリアではコンテナ車から窒息死した70名あまりの遺体が発見され、トルコの海岸では男の子の水死体が見つかるなど悲劇が絶えない。…

鎮魂の渚 - フランス、オマハビーチ – (2015年09月号)

  フランス西海岸、ノルマンディ地方サン=ローラン=シュル=メールの海岸は水遊びにうってつけの砂浜だ(写真)。残念ながら水が冷たく南国のビーチのような賑いはないが、遠浅の浜辺では家族連れが気ままに時を過ごし、観光客向けに営業する乗馬ツアーの一団が水際を駆けていた。…

出口なき混沌 - ギリシャ経済危機 – (2015年08月号)

  ギリシャの財政赤字隠ぺいが明らかとなり、経済危機が表面化してから早くも6年になる。これまでIMF、欧州委員会、欧州中央銀行のいわゆるトロイカが財政援助してきたが、条件である緊縮政策に対するギリシャ側のアレルギー反応は根強い。緊縮法案は16日にギリシャ議会を通過したものの、それが本当に履行されるのか、そもそも財政健全化の端緒となるのか、先行きは不透明だ。…

シュナップスと6次産業 - ドイツ・黒い森地方 (2015年07月号)

  シュナップスとは洋ナシ、サクランボ、プルーンなどの果実を発酵させて作る蒸留酒で、黒い森地方の特産品の一つに数えられる。デザート感覚で果物の香りが楽しめ、さらに消化にいいことから、食後酒として人気が高い。私のお気に入りはベリー類のシュナップス。美味いお茶を入れるため時々黒い森地方へ湧き水を汲みに行くのだが、通いの水場にシュナップスのボトルが2〜3本浸けてあり、備え付けの小さなグラスに注いで飲んでいる。牧草地と森を眺めながら飲むシュナップスの味は格別だ。…

格安高速バス大盛況 - ドイツ - (2015年06月号)

  昨年9月から断続的に続くドイツ機関士労働組合(GDL)のストに、市民はほとほと嫌気がさしている。組合とドイツ鉄道の交渉はいまだ決着せず、今日(5月21日)も実に9度目となる無期限ストの真っ最中だ。幸い全面ストではなく約3分の1の列車は走るが、遅延や混雑、さらに突然の運休も考えられるから、とても安心して利用する気になれない。

I4.0という未来 - ドイツ・ハノーファーメッセ (2015年05月号)

  製造業とIT産業の生き残りを賭け、ドイツが国を挙げて取り組む工業のデジタル化『I4.0(インダストリー 4.0)』。これはまた、別の表現をすれば製品と生産工程のデジタルネットワーク化ということもできるだろう。2013年に同国の産学官が協働で立ち上げた団体『プラットホーム・インダストリー 4.0』の予測によると、I4.0の実用化に伴い主な5つの産業(化学、自動車、機械、エレクトロニクス、情報通信)だけで2025年までに計780億ユーロの付加価値創出が見込まれている。…

3国国境でショッピング - スイス・バーゼル – (2015年04月号)

  半年ぶりに3国国境の都市スイス・バーゼル(ドイツとフランスに接する)を訪れ、驚いたことが二つある。
一つは物価。スイスの物価は元々高いが、国立銀行が1月半ばに無制限の為替介入政策を終了したためスイスフランは急騰し、内外価格差が一段と広がった。外国人旅行者にとっては衝撃的な物価であり、ドイツなら1杯260円で飲めるコーヒーがスイスでは560円に跳ね上がる(同系列のコーヒー店で比較)。

保養とスポーツの観光戦略 - ドイツ、バート・ヴィルトバート – (2015年03月号)

  フランス、スイスと国境を接するドイツ南西部に、幅30〜50km、長さ約150kmの黒い森地方が広がっている。その名から、針葉樹の森、木組みの家々、温泉保養地、あるいは酸性雨問題を思い起こす方も多いのではないだろうか。黒い森地方は外観だけ見れば日本の山間地域とよく似ているが、産業の活力や過疎の問題など社会の活気にはかなりの差がある。観光に関しても同様で、日本より観光政策に厚みがあり、それが地域振興と有機的に結びついていると感じる。ここでは人口9,600の小さな温泉保養地バート・ヴィルトバートを例にして、その観光政策を探ってみたい。…

パリ・テロ事件の波紋 - 欧州とイスラムの融和 - (2015年02月号)

  パリの風刺漫画週刊誌「シャルリー・エブド」の本社襲撃など計17人もの死者を出した一連のテロ事件にフランスは震撼した。同国にとっては過去半世紀で最も凄惨なテロであり、その衝撃は国境を越え周辺へと広がっている。
11日には全国で350万人、パリだけでも150万人の市民が集まり、空前の規模で追悼集会が営まれた。事件から2週間経ってもシナゴーグ(ユダヤ教会)やモスク(イスラム礼拝堂、写真)では厳重な警備が敷かれ、武装した警官や兵士が巡回している。日本に比べ銃器を目にする機会が多い欧州でも、自動小銃で武装した野戦服の兵士を市街地で見かけることは稀だ。…

トップリーグを掴み取れ - 日本人の挑戦 - (2015年01月号)

  ここ7、8年、ドイツ・ブンデスリーガでプレーする日本人サッカー選手が急激に増えている。1部、2部リーグを合わせた36チームに15名の選手が在籍し、一昔前は想像だにしなかった「日本人対決」も観戦できるようになってきた。ブンデスリーガには派手さこそないが、ファンの支持が厚く平均観客動員数は世界1。Jリーグ設立にあたり手本としたのがこのブンデスリーガである。…

見えない壁 -ベルリンの壁崩壊から25年- (2014年12月号)

  東西冷戦の象徴とも言うべきベルリンの壁の崩壊から25年が過ぎた。1989年当時、東ヨーロッパの民主化と国民の大量出国(亡命)の流れは抑えようがなく、11月9日ついにベルリンの検問所が解放され、同時に東ドイツの崩壊も秒読みに入った。東ドイツに浮かぶ陸の孤島として西ベルリンを取り囲んでいた壁の長さは160キロに及ぶ。…

村の電力革命 -ドイツの地域活性化(2)- (2014年11月号)

  住民自らエコ電力会社を立ち上げた村がある。普通、地域の送電設備を管理し配電するのは、自治体のエネルギー供給部門を民営化した会社か、大手電力会社と相場が決まっている。電力はわずかな空白も許されない安定重視の事業であり、ここシェーナウ村の試みはドイツでも全く初めてのことだった。

太陽の村・レッテンバッハ - ドイツの地域活性化(1)- (2014年10月号)

  今、地域再生が危急の課題として取りざたされている。地方から大都市への人口流出と少子高齢化がこのまま進めば、地方はさらに疲弊し自治体消滅の嵐が吹き荒れるかもしれない。消滅の是非はともかく、状況が厳しいことは明白であり、誰しも強い危機感を抱いているはずだ。地方再生あるいは地域活性化とも呼ばれ、久しく必要性は叫ばれてきたが、未だ解決の道筋は見えてこない。…

進化するシティーガイドツアー - チェコ・プラハ -  (2014年09月号)

  近年、欧州の都市でセグウェイを使ったシティーガイドツアーが人気を集めている。幾通りもある都市観光の中でおそらく一番新しいスタイルではないだろうか。久しぶりに訪れたチェコの首都プラハでも、観光ルートを小一時間歩けば必ず1、2組見かけるほどに普及していた。

サッカーは社会の鏡 - ワールドカップ、ドイツ優勝 -  (2014年08月号)

  競技人口の規模からみればサッカーは世界で一番メジャーなスポーツといえる。またサッカーワールドカップはテレビの視聴者数でオリンピックを上回り、世界最大のスポーツの祭典となっている。サッカーの盛んな国では他のスポーツにない特別な影響力を持ち、時に社会を反映する鏡にさえなる。24年ぶり4度目の優勝を果たしたドイツについても同様だ。

欧州に激震 -EU議会選挙で極右台頭-  (2014年07月号)

  5月下旬、5年に一度のEU(欧州連合)議会選挙(定数751)が行われた。中道右派「欧州人民党」(221議席)と中道左派「社会民主進歩同盟」(190議席)が第一・第二会派の座を守ったものの、極右政党を中心とするEU懐疑派(140議席)が財政・金融危機や東方拡大に伴う社会不安を背景に大躍進を遂げた。とりわけEUの中核を担うフランスと英国で極右政党が一位となったことに欧州は強い衝撃を受けている。…

ビールというシンボル -チェコ・プルゼニ-  (2014年06月号)

  世界中で醸造されるビールの約7割は下面発酵(ラガー)ビールの一種ピルスナーである。澄んだ黄金色とすっきりした味わい、そしてホップの苦味を特徴とし、ヨーロッパの多くの地域で単に「ビール」と注文すればこれが出てくる。日本で醸造されるビールもほとんどがこのピルスナータイプだ。…

世界の日本食となるために -スイス・バーゼル-  (2014年05月号)

  ヨーロッパでよく知られる代表的な日本料理といえば寿司に天ぷら、すき焼き、焼き鳥。すっかり定着した感のあるこれらの料理に比べ、日本食そのものはまだまだエキゾチックな扱いで、イタリアンや中華とは定着の度合いが違う。ここでは徐々に変わりつつあるヨーロッパの日本食事情についてお伝えしたい。…

新展開を模索するヨーロッパの再エネ政策(2)  (2014年04月号)

  この1月、欧州委員会は2030年に向けたEU(欧州連合)の気候変動・エネルギー政策を発表した。そこには「温室効果ガス排出量を1990年比で40%削減する」「再生可能エネルギー(再エネ)比率を最低でも27%まで引き上げる」といった拘束力を持つ目標が掲げられている。

新展開を模索するヨーロッパの再エネ政策(1)  (2014年03月号)

  ドイツで進められているエネルギー政策は、原子力から撤退し再生可能エネルギー(以下、再エネ)へ主軸を移すという意味で"エネルギー転換"と呼ばれている。GDP世界4位の経済大国が環境と経済の両立を目指しながらエネルギー構造を変革する壮大な挑戦、あるいは社会実験と言えるかもしれない。

"社会保障移民"というリアル  (2014年02月号)

  加盟28カ国、人口5.5億まで拡大した欧州連合(EU)は、ユーロ危機やEU懐疑論に揺れながらも、着実に統合の度合いを深めている。一体性と多様性のバランスをとりながら自由を尊重する欧州建設の歩みは今後も止まらないはずだ。
統合の進み具合いは、労働の自由化からも読み取ることができる。…

ドイツの大連立スタート - 揺れる党員の想い -  (2014年01月号)

  11月27日午後、2ヶ月を超えるマラソン交渉の末、ようやくCDU/CSU同盟とSPDの3党が連立政権樹立に合意した。185ページに及ぶ分厚い協定書に署名した後、3党首が記者会見で見せた満面の笑みが印象的だった。…

隠れたチャンピオン企業 (2013年12月号)

  JETRO(日本貿易振興機構)の配信するビジネスニュース"通商弘報"(11月13日)に、ユーロ経済圏の現状に関するケルン経済研究所エコノミストのインタビューが載っている。回復傾向がみられるとはいえ、依然危機下にあるユーロ経済圏のなかでプラス成長を維持するドイツの強さを分析する内容だ。そこで指摘されているのが、世界の隙間市場で高い占有率を誇るドイツの中小企業、いわゆる"隠れたチャンピオン企業"の存在。

フランクフルト国際モーターショー2013 (2013年11月号)

  この9月、65回目となるIAA(フランクフルト国際モーターショー・乗用車部門)が開催された。IAAは乗用車部門と商用車部門が交互に開催され、今回のIAA2013は乗用車部門(参加企業は35カ国1,100社)。天候に恵まれず、来場者は前回を3万人下回ったが、それでも90万人が訪れ会場は大盛況だった。私にとってIAA(乗用車部門)の取材はこれで4回目。今まで同様、エコカーと次世代交通に焦点を当てて会場を回った。…

ドイツの総選挙 -政権を安定させる仕組み- (2013年10月号)

  去る922日(日)、ドイツの連邦議会選挙が行われた。結果は与党CDU(キリスト教民主同盟)の歴史的勝利におわり、メルケル首相の3期目続投が決まっている。ドイツは連立政権を前提とし今回も同様なのだが、日本に比べると政局は格段に安定している。議院内閣制をとる両国の、この差はどこから来るのだろうか。ここでは"政権安定の仕組み"の切り口でドイツの選挙制度を検討してみたい。

ドイツの就労支援と1ユーロジョブ (2013年09月号)

  各種指標によると欧州経済は徐々に勢いをつけ始めているが、失業率(5月)に目を向ければユーロ圏は12.2%、債務危機に見舞われたスペインは26.9%、若年層にいたってはそれぞれ23.9%、56.5%と状況は依然厳しい。一方、欧州経済を牽引するドイツの失業率は5.3%、若年層は7.6%とその差は歴然だ。

来たるべきEV社会の模索 (2013年08月号)

  オランダの首都アムステルダムでEV(電気自動車)の充電ボックス設置が増えている。運河沿いの駐車スペースにもEV専用区画が設けられ、ダイオードが鮮やかに光る充電ボックスは観光船の窓からもすぐにそれと分かる。運河一帯は歴史的建物の並ぶ観光地であるが、周囲の雰囲気を壊さずうまく調和しているように見えた(写真)。…

世紀の大洪水 −ドナウ川、エルベ川 (2013年07月号)

  5月からの長雨で、ドイツ・チェコ・オーストリアのドナウ川・エルベ川流域に甚大な被害が出ている。同地域は世紀の大洪水と呼ばれた2002年にも被害を受けており、わずか11年での水害再来に住民と自治体のショックは大きい。被害総額はドイツだけで100億ユーロを超える。…

グリム兄弟と新美南吉 ‐観光資源としての童話 (2013年06月号)

  "ドイツ・メルヘン街道"は、グリム兄弟と彼らの童話にちなんだ地域を繋ぐ全長約600キロの観光ルートである。歴史的に存在した街道ではないがグリム兄弟の生まれたハーナウに始まり、いばら姫(眠り姫)のザバブルク城、ハーメルンの笛吹き、ブレーメンの音楽隊など、世界で愛読されるグリム童話の夢がここに詰っている。

食品スキャンダルと飽食の時代 (2013年05月号)

  ヨーロッパがまた食肉スキャンダルに揺れている。これまで明らかになったところでは、ルーマニアで屠殺された馬の肉がオランダとキプロスの中卸業者を通してフランスとルクセンブルクに売却され、ラザニアなどの冷凍食品に加工された後、ヨーロッパ各地のスーパーで販売された。問題は流通過程でいつの間にか馬肉が牛肉に偽装されたこと。…

ユーロディストリクト"PAMINA地域" (2013年04月号)

  隣国と接していない日本は、国境というものに馴染みが薄い。多くの日本人が国境からイメージするのは、検問所、国を隔てる柵や壁だと思うが、ヨーロッパ諸国間の国境事情はここ20年でずいぶん様変わりした。

カーシェアリング (2013年03月号)

  郊外ではちょっと難しいが、都市に住むなら自家用車がなくても日常生活に困らないのがドイツ。かくいう私もこれまでずっと車を持たず、もっぱら自転車と公共交通で暮らしてきた。自宅が事務所なので通勤はなく、維持費、駐車場代などを考えるとあえて車を持つ理由が見当たらない。

草の根の社会福祉活動  (2013年02月号)

  1224日、クリスマスの夜、友人に誘われ社会福祉法人ディアコニーが主催する「恵まれない人のための夕食会」にお邪魔した。日の暮れた午後6時過ぎ、会場となる介護施設の多目的ハウスはすでに満席。それぞれに飲み物と食べ物のクーポン券が渡され、夕食を前に菓子をつまみながら歓談に興じていた。

森と持続可能性 (2013年01月号)

  続可能な社会、持続可能な開発、持続可能な環境政策等々、現代社会のキーワードとして頻繁に登場する持続可能性。この言葉が300年前、ドイツの林業から生まれたことをご存知だろうか。

世紀を超えたまちづくり - ハイデルベルク・バーンシュタットプロジェクト
 
(2012年12月号)

  ドイツ古城街道の代表的な観光地ハイデルベルクは、環境先進都市、またハイテク産業都市という顔も持っている。そのハイデルベルク市が持続可能なまちづくりの目玉として進めているのがバーンシュタットプロジェクトだ(バーン=鉄道、シュタット=まち)。…

観光と日常の同居 -ベルギー・ブルージュ- (2012年11月号)

  ブリュッセルから列車で西へ小一時間行くと、中世の姿を今に残す観光都市ブルージュに着く。14世紀にフランドル毛織物産業で黄金期を迎え、ヨーロッパ金融の中心、また芸術家の集まる国際都市として栄えた。

ヨーロッパ現代都市像 -ブリュッセル- (2012年10月号)

  ベルギーの首都ブリュッセルはおよそ30%が外国人というヨーロッパ有数の国際都市である。12世紀に交易の中継地として栄え、今は欧州委員会や欧州連合理事会などEUの中枢機関が置かれる実質的な“EUの首都”になっている。

トルコのバイオマス事情 -水と廃棄物処理の国際メッセ IFAT2012- (2012年09月号)

  水と廃棄物処理の国際メッセ「IFAT(イーファット)」が最初に開催されたのは1966年のこと。当初は3年おき、2008年からは2年おきの開催となり、今は世界最大級の専門メッセとしてその名を知られている。今年は世界54カ国2,939社が出展、180カ国125,000人が来場し、いずれも過去最高を記録した。…

新しい段階を迎えたドイツのエコ電力買い取り制度 (2012年08月号)

  日本でもエコ電力の固定価格買い取り制度(フィードインタリフ制度)の本格運用が始まろうとしている。一方、手本となるドイツの再生可能エネルギー法(EEG)はこの4月に改定され、10MWを超える大型設備が補助対象から外された。また10〜1000kWの設備については自家消費を促すため買い取り保証が90%に制限されることになった。…

利用者の増加が悩み? 〜チューリッヒ交通連盟〜 (2012年07月号)

  スイス地方公共交通の仕組みを理解する際、鍵となるのは交通連盟である。例えばチューリッヒ交通連盟(ZVV)は管轄区域内の公営交通8機関(スイス鉄道・市営交通・旅客船など)と私営交通43機関(主にバス)を束ねている。区域の面積は1,839㎢(大阪府とほぼ同じ)、人口は145万(福岡市とほぼ同じ)に及び、利用者は年間5億8千万人。単純に人口で割ると子供から高齢者まで年に400回利用している計算だ。

変革への期待 〜フランス大統領選挙〜 (2012年06月号)

  前回取り上げたドイツ大統領の権限が中立的権力なのに比べ、隣国フランス大統領の権限は強大だ。大統領には首相の任免権や議会の解散権が与えられ、非常時ともなれば独裁的な権限を行使できる。また直接選挙で選ばれ、死亡するなど特別な事情がない限り任期中の交代がないのもドイツとは違う。選挙後5年の国の行く末はまさに大統領の双肩にかかっている。…

初の市民派大統領 〜ドイツ〜  (2012年05月号)

  「連邦議会議長! お集まりの皆さん! ドイツ市民、そして外国籍市民の皆さん!」 3月23日、第11代ドイツ連邦ヨアヒム・ガウク大統領の就任演説はこのように始まった。ドイツに住む外国人のひとりとして、私の印象に残ったのがこの外国籍市民という言葉。市民の19%が外国人、または両親のどちらかが外国人というドイツにおいて、民族の融和は重要課題である。

海外メディアと日本のイメージ 〜大震災から1年〜  (2012年04月号)

  2月から3月中旬にかけ、ドイツ各地で福島と日本にちなむ催しが数多く行われた。3月11日には、ここカールスルーエ市でも日本人・ドイツ人有志によるチャリティーコンサート+講演会が開かれ、地元の独日文化交流協会副会長ペトラ・デュールさん(写真)と私が演壇に立った。

居座り抗議と社会の成熟度 〜シュトゥットガルト〜 (2012年03月号)

  市民の反対運動が原因で中断していたシュトゥットガルト駅の再開発プロジェクトが先ごろ新たな展開を迎えた。駅に隣接する公園のテント村(写真)撤去に続き、大木の上の活動家が地上に降ろされ、1年半以上ストップしていた工事が再開された。…

欧州文化首都 〜グラーツ〜 (2012年02月号)

  「真のヨーロッパ統合には、お互いのアイデンティティーとも言うべき、文化の相互理解が不可欠である」というギリシャ文化大臣メリナ・メルクーリの提唱により、1985年からEU(欧州連合)の「欧州文化首都」事業が始まった。

小国という生き方 〜スロバキア〜 (2012年01月号)

  ヨーロッパに住んでいると、いわゆる小国を訪れる機会が増える。どれほどの規模を小国と呼ぶか決まりはないが、人口540万、4万9千㎢(福岡県とほぼ同じ)のスロバキア共和国は、やはりその範囲に入るだろう。

日独交流150周年 〜文化交流の今〜 (2011年12月号)

  今年は日独交流150周年の節目にあたる。プロイセンの東方アジア遠征団が1860年秋に江戸に到着し、翌年、修好・通商・航海条約を結んだ。これまでの交流を記念し、2010年秋から'12年春にかけ両国各地でイベントが開催されている。…

EV(電気自動車)の時代 〜フランクフルト国際モーターショー2011〜 (2011年11月号)

  この9月、64回目となるフランクフルト国際モーターショー(IAA 2011)が開催された。IAAは乗用車部門と商用車部門が交互に開催され、今年は乗用車。私がIAA(乗用車)を訪れるのは2007年、2009年に続いて3回目となるが、毎回、エコカーを取り巻く状況の変化の早さには驚かされる。

進化するスイス観光 (2011年10月号)

  ヨーロッパにあまたある観光地のなかで、私はスイス・アルプスを取り上げる機会が多い。山が好きという個人的理由はさておき、スイスフラン高にもかかわらず世界の観光客を惹きつける魅力と磨きのかかった観光政策は、それだけ紹介する意義があると思えるからだ。

観光地JAPANを救え (2011年 09月号)

  知り合いの著名なドイツ人音楽家の話。彼は毎年日本でコンサートを開催しているが、今秋の日本公演は放射線不安からキャンセルになった。公演は東京以西のため本人は行くつもりだったが、家族にどうしてもと反対されたそうだ。日本人にとって、やるせない話はいくらでもある。
都市の空気は自由にする (2011年08月号)
ドイツの脱原発とエコ電力 (2011年07月号)
田園都市とエコタウン構想 (2011年06月号)
原発爆発 〜ドイツからの視点〜 (2011年05月号)
原発爆発 〜その時、ドイツは〜 (2011年04月号)
愛して結婚したものの… 〜ドイツの離婚事情〜 (2011年03月号)
環境でソーシャル・マーケティング 〜フィルンハイム〜 (2011年02月号)
山岳観光発祥の地 〜リギ山〜 (2011年01月号)
中央駅再開発にストップ! 〜シュテゥットガルト〜 (2010年12月号)
環境性で見直される長距離バス 〜ハノーファー〜 (2010年11月号)
〈特別編〉まちなみ保存運動の先駆け 〜小樽〜 (2010年10月号)
架け橋の海 〜カシ〜 (2010年09月号)
ソーラーブームの舞台裏 〜ドイツ〜 (2010年08月号)
森に親しみ森と生きる 〜オーストリア〜 (2010年07月号)
ものづくりの核心を追及する 〜DEUTZ社〜 (2010年06月号)
博物館通りのまちづくり 〜フランクフルト〜 (2010年05月号)
魅惑のマーブルペーパー 〜シエナ〜 (2010年04月号)
休暇分散化の効能 (2010年03月号)
メディチ家の夢の都 〜フィレンツェ〜 (2010年02月号)
Made in バイエルン 〜特産品の海外販促戦略〜 (2010年01月号)
オーガニックはイタリアにあり! 〜世界最大の食の見本市「アヌガ」〜 (2009年12月号)
オートシティー 〜ヴォルフスブルク〜 (2009年11月号)
夏の世の巨大水族館 〜ヘルシンキ〜 (2009年10月号)
なぜ? どうして? 狂気の銃乱射事件 〜ヴィネンデン〜 (2009年09月号)
ポツダム会談の舞台 〜ツェツィリエンホーフ宮殿〜 (2009年08月号)
欧州議会選挙 〜遠のく統合の夢〜 (2009年07月号)
崩壊から20年 ベルリンの壁は今? (2009年06月号)
60歳を迎えたNATOと駐留軍問題 (2009年05月号)
村を走るは電気自動車 〜ヴェンゲン〜 (2009年04月号)
恵みの文化とセーフティーネット (2009年03月号)
ガスを巡る冷たい戦い (2009年02月号)
世界文化遺産都市のクリスマス (2009年01月号)
オクトーバーフェストで乾杯 (2008年12月号)
ラインの渡し舟(スイス・バーゼル) (2007年02月号)
3国国境の街バーゼル(スイス) (2006年01月号)
EU統合の長い道のり(フランス・ストラスブール) (2005年07月号)
語り継がれる戦争の歴史(ドイツ・ダッハウ) (2005年06月号)
 

潟hイチェ・アセット・マネジメント
ニュースレター・グリーン・ホライズンズ「環境コラム」

カーシェアリングとEVの熱い関係 (2013年12月号)

  車の新しい利用形態カーシェアリングの普及がヨーロッパで進んでいます。車を借りる点はレンタカーと同じですが、手軽でしかもリーズナブルなのが特徴です。「マイカーを持つ代わりに」「2台目が必要なときに」「業務用車が足りないときに」などの用途が考えられ、「共同の自家用車」といった感覚です。規模に制限はなく、マンション数世帯が1台の車を共用(シェア)するプライベートなものから、…

エコなリフォームで末永く 〜ドイツ住宅のエネルギー事情〜 (2013年09月号)

  先月、私が住んでいるアパートのガスボイラー交換工事がありました。ここでは各戸それぞれのガスボイラーで暖房と給湯をまかなっています。20年前の器具を燃焼効率の高い最新のものに取り替え、大家によれば工事費込みで6千ユーロほどかかったそうです(写真)。…
水のまちづくりと気候変動 〜アムステルダム〜 (2013年06月号)
  オランダを陸路で移動していると、土地の平坦さを実感します。360度見渡して、山はおろか丘も谷も一切見当たらない景観は日本にはなかなかないでしょう。牧草地と畑地が整然と区分けされレンガ造りの住宅が立ち並ぶ様子から、豊かで落ち着いた暮らしぶりがうかがえます。…
都市気候の改善 (2013年03月号)
  いつの時代も大気汚染対策はドイツにとって重要な課題です。中世の頃、生活排水は通りに打ち捨てられ、悪臭を放ち伝染病の原因になっていました。食肉業や皮なめしなど匂いの発生源には事欠きませんし、薪や石炭の煤煙が都市を覆い健康被害をもたらすこともありました。第二次世界大戦後は工場の排ガスによる深刻な大気汚染に悩まされ、酸性雨による森の枯死は記憶に新しいところです。…
次世代を狙うEVバス (2012年11月号)
  EV(電気自動車)は近い将来の普及が期待されていますが、ヨーロッパにはまだまだ浸透していないのが現状です。ここ数年、急速に開発が進み実用性に優れた車種が増えてきたとはいえ、依然として様々な課題が残されています。第一に通常の自動車と比べて非常に高額。そして1回の充電で走れる距離が短く、充電に長時間かかります。
水と廃棄物処理の国際メッセ IFAT2012 (2012年08月号)
  5月初旬、半世紀の歴史を誇る「水と廃棄物処理の国際メッセIFAT(イーファット)2012」がドイツ・ミュンヘンで開催されました。出展は54カ国から2,939社、来場者は180カ国125,000人と、文字通り世界最大級の専門見本市です。ドイツ系企業の出展が主ですが、約4割は国外企業が占め、世界に開かれた環境ビジネスの中継ポイントと位置づけられています。
脚光を浴びるミニ/マイクロCHP (2012年05月号)
  この4月、ドイツ連邦環境省の小型CHP補助金制度が再開されました。CHPCombined Heat and Power)は熱電併給、あるいはコジェネレーションと呼ばれるエネルギー供給の仕組みで、その名の通り熱と電力を利用する効率の良さが特徴です。
収益事業、それともPR?〜再生可能エネルギーの目的意識〜 (2012年01月号)
  数日前、日本の自治体関係者と一緒にカールスルーエ市のエネルギーの丘(本誌20117月号)を見学しました。ここは市民出資の会社が地元エネルギー水道公社の協力を得て、風力発電、ソーラー発電、ゴミのメタンガスを使ったコジェネレーションを行う複合エコプロジェクトです。
EV(電気自動車)社会の兆し (2011年10月号)
  先日ベルリンを訪れた際、道路沿いに設置された充電ボックスで充電する2台のEVを見かけました。車体には大きなコンセントの絵とDB(ドイツ鉄道)のロゴが描かれています。DBのカーシェアリングEVを導入した話は聞いていましたが、実際目にしたのは初めてでした。
電力料金とエコ負担金 (2011年7月号)
  ドイツ・メルケル政権は原発を平均12年延長する計画を撤回し、2022年までの全原発閉鎖を決めました。福島第一原発事故直後に一時停止させた1980年以前の古い原発8基はそのまま廃炉とし、残る9基はこれから順次閉鎖します。一方、風力・バイオマス・水力・ソーラーといった再生可能エネルギーの開発はさらに加速させます。
災害に強い、エコなまちづくり (2011年04月号)
  この夏、東日本大震災の被災地と東京電力管内で深刻な電力不足が懸念されています。猛暑となれば最大25%の電力が不足し、冷房使用が集中する午後1〜3時ごろの需要ピークに特別な対策が必要なのは周知の通りです。…
国際建築展示会 「IBAハンブルク」 (2011年01月号)
世界最大級の「水と廃棄物処理メッセ (IFAT)」 (2010年10月号)
交通連盟 - 地方交通の切り札 (2010年07月号)
環境ゾーンで都市気候を改善 (2010年04月号)
品質へのこだわり -イタリア産の日本米- (2010年01月号)
小水力にビジネスチャンス (2009年10月号)
新車買い替え補助(環境奨励金)は景気の救世主? (2009年07月号)
環境経済報告書A 有望市場はグリーン (2009年04月号)
環境経済報告書@ 持続可能な社会の羅針盤 (2009年03月号)
アメリカから吹く緑の風 (2009年02月号)
再生可能エネルギー法@ (2008年12月号)
農家民宿が大人気 (2008年11月号)
ドイツのビオ食品事情 (2008年10月号)
カエルの森を守る (2008年09月号)
脱原発とドイツのジレンマ (2008年08月号)
気候変動と国際協力のあり方 (2008年07月号)
エコ税 〜期待される温暖化抑制と雇用拡大〜 (2008年06月号)
気候保護とエネルギー 〜研究補助からみるドイツの環境戦略〜 (2008年05月号)
ゴミとリサイクルA 〜グリーンマークがドイツを変える〜 (2008年04月号)
ゴミとリサイクル@ 〜分別上手は節約上手〜 (2008年03月号)
木材からバイオ燃料!? 〜バイオマスエネルギーの地産地消〜 (2008年02月号)
クラインガルテン 〜環境意識の原点〜 (2008年01月号)
環境教育 〜明日への投資〜 (2007年12月号)
市民出資で創るエネルギーの丘 (2007年11月号)
原発を再利用したテーマパークに行ってきた (2012年02月29日)
 

ドイツとオランダの国境近くに、原発を再利用したテーマパークがあることをご存じだろうか。この原発は1986年に完成したが、一度も稼働することなく廃止。実業家の手によって生まれ変わった施設は、一体どんなところなのだろうか。…
アラーフ! 厳格なドイツ人が、ハメを外すお祭り (2012年02月22日)
 

ドイツの3大カーニバルといえば、ケルン、マインツ、デュッセルドルフで行われる。多くの日本人は「ドイツ人=厳格」といったイメージがあるかもしれないが、カーニバルだけは別。今回の時事日想は、羽目を外したドイツ人の一面を紹介しよう。…
凍えるヨーロッパで、路上生活者はどのように暮らしているのか (2012年02月08日)
 

シベリア寒気団が張り出した影響で欧州は半世紀来の寒さに凍えている。1月まで暖冬だったため「もしかしたらこのまま春になる?」とも思ったが、その考えは甘かった。欧州全域で死者が300人を超え非常事態に突入するなか、路上生活者の命を守る活動も活発化している。…
石油を“武器”にできる国はどこ――今と昔の勢力図 (2012年02月01日)
 

EU(欧州連合)外相理事会は1月23日、核開発を続けるイランへの制裁措置として、イラン産原油の輸入禁止を正式決定した。長期契約を含めた全面禁輸は7月まで先延ばししたものの、EUとしては過去にない厳しい内容といえる。…

なぜドイツは製造業が強いのか――歴史を振り返る (2012年01月10日)

 

ドイツ製造業の強さの秘密を探ると、浮かび上がるのはものづくりを大切にする伝統とイノベーションにかける情熱だ。今回はドイツの産業振興と深い関わりを持つ、世界随一の技術・科学博物館「ドイツ博物館(ミュンヘン)」を紹介したい。…
ちょ、ちょっと怖いよ……海外で行っている「聖ニコラウスの日」 (2011年12月24日)
 

12月24日はクリスマスイブ。家族と一緒に食事へ行ったり、彼氏・彼女とデートに行ったりする人も多いだろう。クリスマスとは別に「聖ニコラウスの日」があるのをご存じだろうか。それはちょっぴり怖くて、子供たちは泣き出すそうだ。…
ドイツのソーラー産業が“苦戦”している (2011年12月06日)
 

再生可能エネルギー分野で世界のトップを走るドイツ。しかしソーラーメーカーの収益は悪化しており、倒産の危機にある企業も少なくない。海外製品との価格競争に直面するエコ設備メーカーは、生存を賭けた新たな局面を迎えているようだ。…
ドイツ人が、日本に興味を抱くワケ (2011年11月22日)
 

今年は日本とドイツの外交関係樹立150周年にあたり、私的な催しから要人訪問まで日独両国で多彩な記念行事が実施されている。先日訪れた町カルフでも日本フェスティバルが催されていた。そこでひときわ目を引いたのは、デュッセルドルフを中心に活動するドイツ人の戦国武者グループだ。…
海外で、日本食レストランを開業する苦労とは (2011年11月15日)
 

海外に行って、日本食レストランで食べたことがある人も多いだろう。海外で日本の食材を手に入れるのは大変そうだが、どのような苦労があるのだろうか。ドイツで日本食レストランを営業している、とあるオーナーに話を聞いた。…
コストとメリットの関係は? 再生可能エネルギーの未来 (2011年11月08日)
 

原発事故以降、再生可能エネルギーの利用が緊急のテーマになっている。必要性は広く認められているものの、開発コストなどの問題から批判的な意見も多い。それでは世界の先端を行くドイツは、コストとメリットのバランスをどう見積もっているのだろうか。…
EVのバッテリー交換ビジネスは成功するのか (2011年10月21日)
 

EV(電気自動車)普及のカギは、やはりバッテリー。フル充電に何時間もかかっていては「いざ」というときに、不安を覚える人も多いはず。そこで「バッテリーをそのまま交換する」という実験が行われているが、メーカーからは疑問の声も出ている。…
もしもベルリンに原爆が落ちていたら―知られざる地下シェルターを見学 (2011年10月11日)
 

ベルリンの地下に、巨大な地下シェルターがあるのをご存じだろうか。第二次世界大戦の防空壕として造られたものだが、現在ではその役目を終え、一部が公開されている。今回の時事日想は、日本人には馴染みの薄いシェルターを紹介しよう。…
EV用の充電ボックスが、なかなか普及しない理由 (2011年10月4日)
白熱電球販売禁止! EUの家庭用ランプ事情 (2011年09月27日)
天空にある、気象観測所を訪ねてみた (2011年09月13日)
メガソーラー時代がやって来る! (2011年08月09日)
ノルウェーで起きた無差別テロ! そして人は2つのことを考える (2011年07月26日)
ドイツメディアが注目した選手は? なでしこジャパンを振り返る (2011年07月20日)
なでしこジャパンは世界の常識を変えることができるのか (2011年07月15日)
義援金をどこに送ればいいのか? 海外と日本のミスマッチ (2011年07月05日)
安くて簡単なエネルギー―地域に供給する“熱”とは (2011年06月28日)
欧州を震撼させている、O104の猛威 (2011年06月21日)
この夏には間に合わないが、日本の建物は断熱に力を入れるべき (2011年06月07日)
ドイツが生んだ傑作、ポルシェの魅力に迫る (2011年05月31日)
45度の坂を昇る! ウニモグに試乗した (2011年05月17日)
第一人者が語る、震災後のエコタウンはこうすべし (2011年05月10日)-PDF
チェルノブイリ原発事故から25年―反原発デモを取材する (2011年04月29日)-PDF
放射性物質の“流れ”は公表できません―気象庁の見解は世界の“逆流” (2011年04月19日)-PDF
放射性物質はどのように拡散するのか―情報開示に消極的な気象庁 (2011年04月12日)-PDF
海外でのイメージは? 原発事故を起こした“フクシマ” (2011年04月7日)-PDF
反原発政党が大躍進―フクシマがドイツに与えた影響 (2011年03月29日)-PDF

「原発事故」報道を検証する―海外と日本ではこれほど違う (2011年03月22日)-PDF

海外メディアはどう報じているのか? 東日本大震災の衝撃 (2011年03月15日)-PDF
混合ガソリン「E10」は本当にエコなのか (2011年03月04日)
なぜハンブルクは環境政策に熱心なのか (2011年2月15日)
低炭素社会を目指す、ハンブルクの挑戦を紹介しよう (2011年02月01日)
物価の優等生が皮肉な結果に…汚染された“ダイオキシン卵” (2011年01月20日)
バイオのあおりで、ビールが値上がりするかもしれない (2011年01月11日)
電気代値上げの原因は、“エコ”にあったのだ (2010月12月24日)
トルコ系移民が増えて、どんな問題が起きているのか (2010年12月15日)
ボルボとベンツに見る、ハイブリッドバスの未来 (2010年12月09日)

社長命令は「サバイバルしてこい!」―あなたならどうする? (2010年12月02日)

 

農家民宿の魅力 〜アグリツーリズムと農村振興〜 (2008年12月号)

福祉大国を支える〜コペンハーゲン市福祉器具センター〜 (2008年05月号)

レンタル自転車新時代 〜 第3の都市交通 〜 (2007年11月号)

エコロジカル な生活の原点 〜ノイブルク修道院〜 (2007年09月号)

旧東ドイツのまち改造プロジェクトA 〜ベルリン郊外の大型団地縮小〜 (2007年08月号)

旧東ドイツのまち改造プロジェクト@ 〜縮小政策というまちづくり〜 (2007年07月号)

21世紀の川づくり 〜ミュンヘン市・イザールプラン〜 (2007年04月号)

ウルム市・ハイテクと歴史の共存するまち A 〜 ウルム大聖堂の大修復 〜 (2007年06月号)

ウルム市・ハイテクと歴史の共存するまち @ 〜 サイエンスパーク 〜 (2007年05月号)

持続可能な州の発展C 〜 バーデン・ヴュルテンべルク州シュテルネンフェルス村 〜 (2007年03月号)

持続可能な州の発展B 〜 バーデン・ヴュルテンべルク州食糧・農村開発省インタビュー 〜 (2007年02月号)

持続可能な州の発展A 〜 バーデン・ヴュルテンべルク州経済省インタビュー 〜 (2007年01月号)

持続可能な州の発展@ 〜 バーデン・ヴュルテンべルク州環境省インタビュー 〜 (2006年12月号)

黒い森の[森づくり」 〜持続可能な森の利用〜 (2006年09月号)

黒い森の暮らし発見 〜フォークツバウアンホフ古民家野外博物館〜 (2006年08月号)

旧市街地の新しい街づくり 〜ウルム市「ノイエ通り再開発プロジェクト」〜 (2006年07月号)

環境都市ハイデルベルク(下) 〜環境保全と自治体の役割〜 (2005年12月号)

環境都市ハイデルベルク(上) 〜ネッカー川と環境保全〜 (2005年11月号)

古都ハイデルベルクのまちづくり 〜持続可能な街の発展〜 (2005年10月号)

ハイデルベルク動物園 〜見る動物園から体験する動物園へ〜 (2005年09月号)

エコツアー 〜黒い森の自然を楽しむ〜 (2004年11月号)

ドイツ水力発電事情A 〜 ライン河の開発と環境保全 〜 (2003年07月号)

ドイツ水力発電事情@ 〜 小型水力と再生エネルギー 〜 (2003年06月号)

市民活動と環境保全A〜 ボランティア活動を支える仕組み 〜 (2003年04月号)

市民活動と環境保全@ 〜 ドイツ社会を支える市民のネットワーク 〜 (2003年03月号)

エコロジー住宅 〜開かれた村を目指して〜 (2002年08月号)

「ドイツのエネルギー政策と環境意識」(4.2MB)

大阪ガス情報誌CEL/101号,2012年7月

「有料化の進むドイツのアウトバーン」(3.4MB)

高速道路と自動車 第54巻 第8号_p14-15,(財)高速道路調査会,2011年8月

「ヨーロッパEV事情を見る」

日本経済出版社編「EVライフを愉しむ」p106-112, 2011年1月

「 ドイツの介護」(4.2MB)

Better Care 2009年秋 p30-31, 芳林社, 2009年9月

「都市交通の基軸にトラムを置くヨーロッパの先進都市を往く」(17MB)

ユニバーサルデザイン 14, p14-20, UDC, 2004年11月

「環境先進地カールスルーエの都市ルネッサンス-2 / ローカルスタンダードの構築」

(9MB) ユニバーサルデザイン 12, p46-49, UDC, 2003年8月

「環境先進地カールスルーエの都市ルネッサンス / ローカルスタンダードの構築」

(11MB) ユニバーサルデザイン 11, p46-49, UDC, 2003年4月

日本不動産学会誌/第26巻第3号・201212に寄稿
ハイデルベルク市の環境市街区開発 「バーンシュタットプロジェクト」
開発面積120ha、工事期間15年、全工区が完成すれば住宅1,700戸と5,000人分の職場を生み出す新市街区「バーンシュタット(Bahnstadt)」の建設がドイツ・ハイデルベルク市で進められている。環境都市を標榜する同市にふさわしく、プロジェクトの最重要コンセプトはエコロジカルで持続可能な市街区の創造。

毎日放送夜はラジオと決めてます秋山豊寛さんと原発問題、地方自治について対談しました(2013年1月2日)

秋山さんは元TBSで日本人初の宇宙飛行士、そして福島で農業をしていて原発難民となり、現在は京都を拠点に活動しています。

http://www.mbs1179.com/hou/

 

毎日放送「報道するラジオ」に コメンテーターとして出演(2012年11月9日)

テーマ:ドイツの電気事情
http://www.mbs1179.com/hou/

 

環境ビジネス 2012年9月号に寄稿

地域の廃熱とエコ電力を統合」
賢い送配電網と訳されるスマートグリッド。しかし、賢く供給できるのは決して電力に限らない。ガス供給や地域熱供給も同じように扱われるべきであり、私はこれらの統合システムをマルチグリッドと呼んでいる。そこで中心的な役割を果たすのが仮想エコパワーステーションだ。

テレビ神奈川「明日の地球と子供たち」に出演(7月10日)

テーマ:環境先進国ドイツに学ぶ
http://www.tvk-yokohama.com/

 

大阪ガス情報誌CEL/101号に寄稿(7月10日)

ドイツのエネルギー政策と環境意識」
国としてのエネルギー政策があるように、自治体や家庭にもそれぞれの政策があります。…本稿では経済性と環境意識という切り口から、ドイツの国・自治体・家庭がそれぞれ取り組むエネルギー政策の考え方を解き明かしたいと思います。…

BS1「地球テレビ100」(土曜午後10時00分〜49分)に ドイツレポーターとして出演
"ドイツのものづくりと雇用対策" (3月31日放送)
"クリスマス特集" (12月24日放送)
"ドイツの徴兵制廃止" (8月6日放送)
"なでしこJAPAN/女子サッカーワールドカップ・ドイツ大会" (7月16日 放送)
"ドイツの脱原発と再生可能エネルギー事情" (7月2日放送)

科学ジャーナリスト協会"WOK"主催の会議「FUKUSHIMAから1年(Ein Jahr nach Fukushima)で福島原発事故と日本のジャーナリズムについて講演しました。(2月15日)

TOKYO FM「日本興亜損保Eco Action World」(2月11日)に出演
"エコ大国ドイツの今、そしてこれから"
 
 

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