10. 昼の食卓 2001/6/10

食を楽しむ
マチルデさん宅の夕食
メニューは“ロシア風サラダ” 。サラダ菜、ジャガイモのサラダ、ゆでた牛肉などが入っていました。上にゆで卵がのっていましたが、それが“ロシア風”なんだそうです。
別の知人宅の昼食
新鮮なホワイトアスパラガスがメインです。右の丸いのはパンクーヘン(クレープの皮を厚くしたようなもの)。ドイツのホワイトアスパラガスは春の2ヵ月だけ収穫が許されています。季節限定なのでおいしさも格別!?
ドイツ人の家庭にホームステイしていた頃、朝食と夜食を家族と一緒に食べさせてもらっていました。朝はトーストにバターとジャム + コーヒーか紅茶 + ゆで卵かヨーグルト。夜はパンにチーズ、ハム、サラミ + ビールかミネラルウォーター。この家庭に3ヵ月お世話になりましたが、見事なくらいこのパターンが続きます。暖かい料理は一切なし!一年365日のうち300日くらいはこのパターンのはずです。3食暖かい食事が欲しい私にとっては想像を絶する単調さ。こういった食事のことをドイツ語で“Kaltes Essen(冷たい 食事)”と言います。

そのかわりドイツでは昼食が一日の中で一番“主な”食事ということになっています。サラダ、スープ、メインというのが代表的な組み合わせ。しかし昼が“主”という食習慣は変わりつつあります。ほとんどの夫婦は共働きですから、家族そろってゆっくり食事をしようと思うとどうしても夜になってしまいます。

食生活を比べてみると栄養のバランス、食のバラエティーとも日本の方に軍配が上がると思います。慣れればなんでもおいしく感じられますから心配には及びませんが、ドイツに長期滞在される方は簡単な料理の本を持参することをお勧めします。

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